SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホン「Air6 Pro」を発売前に実際に試す機会があったので、正直レビューしていきたいと思います。
Air6 Proは2026年8月28日発売予定。通常価格は12,380円(SOUNDPEATS公式サイトで記載されている価格)と、私がこれまで主に使ってきた5,000~7,000円台のワイヤレスイヤホンと比べると、一段上の価格帯です。
そこで気になるのが、「5,000~7,000円台のイヤホンからAir6 Proにステップアップすると、価格差に見合うだけの違いを感じられるのか?(満足感を得られるのか?)」というところ。
私自身、ワイヤレスイヤホンはバッテリーが弱ってきたら買い替える「消耗品」と考えており、これまでは比較的手頃な価格帯の製品を中心に使ってきました。
SOUNDPEATSの製品だけでも、
- UU(POP CLIP): イヤーカフ型
- C30: カナル型エントリーモデル
- Air6 HS: インナーイヤー型
- UU2(POP CLIP2): イヤーカフ型
を実際に使用しています。
本記事では、それらとも聴き比べながら「Air6 Proにステップアップすると何が変わるのか・結局のところ満足できるのか」を、音質・EQ・ANC・装着感・使い勝手などから確認していきました。
結論:5,000~7,000円台からのステップアップは「有り」
先に結論を書くと、個人的には「価格差を払う価値はある」と感じました。
もちろん5,000~7,000円台のイヤホンでも十分音楽を楽しめます。
実際、これまで私自身もそれで十分だと思っていました。
しかしAir6 Proを使ってみると、単純に「機能が増えた」というだけではなく、音そのものの完成度にワンランク上の違いを感じることができました。
特に印象に残ったのが、
- EQで音を調整しても破綻しにくい
- そもそもの音質がワンランク上
- ANCがしっかり効くうえ、ANCオンによる音質変化も少ない
この3点です。
順番に詳しく紹介していきます。
理由① EQで音を調整しても破綻しにくい
Air6 Proを使っていて、個人的にかなり面白いと感じたのがEQで音を調整したときの変化です。
これまで使ってきた低~中価格帯のイヤホンでは、素の状態だと「ちょっとメリハリが弱いかな」「全体的にのっぺりしているかな」と感じる製品もありました。
そうしたイヤホンでは、EQを使って自分好みの音に近づけていくのですが、例えば低音を強くすると今度は音がぼやけたり、高音を強くするとシャカシャカした感じになったりすることがあります。
つまり、得意な方向にEQを振れば良くなる一方、不得意な方向に振ると途端にバランスが崩れてしまうという印象です。
「低音をもう少し出したかっただけなのに、こういう音じゃないんだけど…」という、いわゆる「コレジャナイ感」が出てしまうことがあります。
これに対してAir6 Proは、EQを使う前の素の音からすでに、このイヤホンらしい良さが出ています。
中低音の押し出しが強く、全体的にパワー感のある音。
まず、この状態で十分に完成された音として楽しめます。
そのうえでEQを使うと、
- 低音を強調 → 音の重みがさらに増す
- 高音を強調 → スッキリした印象が強くなる
- 素の状態 → 中低音の力強さを生かしたバランスの良い音
というように、それぞれ違った方向へ変化させながらも、Air6 Proらしい音の軸が残っているように感じます。
これが私が「EQを変えても音が破綻しにくい」と感じた理由なのだと思います。
素の音、低音を強調した音、高音を強調した音。
どれを聴いても「これはこれでアリ」と思える。
EQで「別のイヤホンのような音」に作り変えるというより、もともと良い音をベースに、自分の好みに合わせて味付けを変えていくような感覚です。
低~中価格帯のイヤホンでは「足りない部分をEQで補う」という使い方になることがありますが、Air6 Proは「すでに完成された音を、好みに合わせて調整する」という感覚に近いです。
個人的には、ここに価格差を感じました。
理由② 音質そのものがワンランク上
パワーのある中低音と、前に出てくるボーカル
Air6 Proの音の傾向として、まず感じるのが中低音の強さです。
低音はしっかりとした強さがありつつも、ボヤけた感じもなく芯がしっかりしている。
ロックやポップス、ダンス系など、リズム感や低音の勢いを楽しみたい音楽とは特に相性が良いように感じます。
そして個人的に好印象なのが、ボーカルが奥に引っ込まないこと。
中低音が強いイヤホンの場合、低音にボーカルが埋もれてしまうことがありますが、Air6 Proではボーカルがしっかり前に出てきます。
低音の力強さを楽しみながら、歌もしっかり聴ける。
このあたりは、かなり好みの音です。
「高音が弱い」と思っていたが、比較すると印象が変わった
実は最初、Air6 Proを単体で聴いたときには、
「中低音はかなり良いけど、高音はもう少し欲しいかな」
と感じていました。
ところが、ブログ記事を書くために手持ちのイヤホンを引っ張り出し、同じ曲をあらためて手持ちの他のイヤホンと聴き比べてみると、印象が変わりました。
Air6 Pro、高音もしっかり鳴っています。
むしろ他のイヤホンと比較すると、高音の存在感は十分にあり、曲によっては他機種より明瞭に感じることもありました。
どうやら「高音が弱い」というより、
中低音の押し出しがかなり強いため、高音が相対的に一歩後ろに聴こえていた
という方が近いようです。
高音域がこもっているわけではありません。
また、高音がしっかり鳴っていながらもキンキンした刺激が少ないため、長時間聴いていて疲れにくいのも個人的にはメリットに感じます。
単体で聴いたときの印象だけでなく、他製品と比較してみることで、Air6 Proの音の特徴がよりはっきり見えてきました。
理由③ ANCは「効く」だけでなく音質変化も少ない
ノイズの多い場所でも実用的なANC
ANCについても実際に使ってみましたが、しっかり効果を感じられます。
イヤホンによってANCの効き方にはかなり差がありますが、Air6 Proは「おまけ程度」という感じではなく、普段使いで十分活用できるレベルだと感じました。
※ここは今後、商業施設などノイズの多い環境でもあらためて確認して追記する予定です。
ANCをオンにしても音の印象が変わりにくい
個人的には、ANCの強さ以上にこちらが嬉しいポイントでした。
イヤホンによっては、
ANCをオンにする
→ 音の印象が変わる
ということがあります。
せっかく好みの音で聴いていたのに、ANCをオンにした途端に「なんだか音が違う」と感じると、少々残念です。
Air6 Proでは、ANCをオンにしても音質の変化がほとんど気になりませんでした。
ANCを使うときも、音楽そのものを楽しみながら周囲のノイズを抑えられる。
個人的には、こうしたところも完成度の高さだと感じています。
その他の実用面も好印象
ここからは、価格差の主な理由とまでは言い切れないものの、実際に使っていて便利だと感じた部分です。
耳詰まり感が少なく、長時間でも使いやすい
個人的には、装着時の耳詰まり感が少ないのが嬉しいところ。
これはイヤホンとの相性や個人差もあると思いますが、私は機種によっては耳が詰まったような感覚が気になることがあります。
特に、ANCをオンにした際により「耳詰まり感」が強くなると感じる製品もあり、個人的にはやや苦手です。
Air6 Proではその感覚が少なく、ANCをオンにした状態でも比較的自然に使えています。
音質や機能だけでなく、毎日使うイヤホンだからこそ装着感も重要だと思います。
マルチポイントは実際に使うと便利
マルチポイントも問題なく使え、個人的には外せない機能です。
そして、実際に使って地味に便利なのがEQ設定。
例えば、
PCでコンテンツを再生中
↓
スマホも同時接続
↓
スマホのSOUNDPEATSアプリからEQを変更
↓
PCで再生している音に即座に反映
という使い方ができます。
イヤホンのEQ設定は、スマホ用のSOUNDPEATSアプリからでないと行えないので、もしマルチポイント機能がなかったとすると、
スマホでEQ設定 → PCに接続して音を確認 → 気に入らなかったらスマホに接続し直してEQ設定
という、とんでもなく面倒な作業を繰り返さなければならなくなります。
PCやFire TV等でイヤホンを使って映画やライブなどのコンテンツを楽しみたい時、コンテンツに合わせて最適な音をいつでも手軽にEQ設定できるのはとても便利なものです。
こういう機能はスペック表だけでは「マルチポイント対応」としか分かりませんが、良さを理解して実際に使ってみるとその利便性を実感できます。
片耳を外すだけで停止する装着検知
装着検知もしっかり機能します。
片耳を外すだけでも音楽が停止するので、例えば音楽を聴いているときに家族から話しかけられた場合、
片耳を外す
→ 音楽停止
→ そのまま会話
→ 装着すると再生再開
という使い方ができます。
小さな機能ですが、日常的に使うものだからこそ便利に感じます。
バッテリーは実測約9時間
音楽を連続再生して、バッテリーが切れるまで確認したところ、約9時間でした。
公称値は最大12時間なので、それより短い結果ではありました(ただし、音量など使用条件によって数値は異なってくると思われます)。
ただ、約9時間ぶっ通しで使えるのであれば、個人的には十分なバッテリー性能だと感じました。
今回はANCオフでの測定なので、ANCオンではもう少し短くなると思います。
※今後、検証して追記予定です。
まとめ:Air6 Proは「音質を一段上げたい人」におすすめ
Air6 Proを実際に使ってみて感じた最大の違いは、単純に「低音が強い」「高音が出る」といった部分だけではありません。
素の音にしっかりした軸があり、そこからEQで好みに調整しても音のバランスが崩れにくいこと。
そして、手持ちのイヤホンとあらためて聴き比べてみることで、中低音だけでなく高音も含めて、音そのものが全体的に一段上だと感じました。
さらにANCもしっかり使え、ANCオンによる音質変化も少ない。
装着感やマルチポイント、装着検知など、普段使いで便利な機能もしっかり備わっています。
通常価格12,380円は、私がこれまで使ってきた5,000~7,000円台のイヤホンと比べると決して安くありません。
それでも、
「もう少し良い音で聴きたい」
「EQで自分好みの音に調整したい」
「ANCも音質も妥協したくない」
という人なら、価格差を払ってステップアップする価値はあると思います。
個人的な評価としては「買い」です。
こんな人におすすめ
- 5,000~7,000円台のイヤホンから音質を一段上げたい
- 中低音の力強さやパワー感のある音が好き
- ボーカルをしっかり前に出して聴きたい
- EQで自分好みの音を作り込みたい
- ANCも音質も妥協したくない
- 長時間使いやすいイヤホンを探している
こんな人なら無理に買い替えなくてもいい
一方で、Air6 Proが誰にとっても「買い」かというと、そうでもありません。
例えば、
「イヤホンは音楽が普通に聴ければ十分」
という人なら、5,000円前後の製品でも十分満足できると思います。
また、私のようにワイヤレスイヤホンをバッテリーが弱ったら買い替える消耗品と考えていて、なるべく購入価格を抑えたい人も、無理に12,380円の製品を選ぶ必要はありません。
Air6 Proの価値は、誰にでも必要なものではなく、音質や使い勝手にもう一段こだわりたい人が、その違いに価格差を払えるかどうかにあると思います。
今後の記事予定
ここまで読んでいただき有難うございました。
今回Air6 Proをレビューするにあたり、手持ちのイヤホンをあらためて引っ張り出して、同じ曲を聴き比較していきました。
結果、それぞれの製品に「ここは良い」「ここはちょっと気になる」部分が色々と見えてきました。
そこで近日、手持ちのカナル型・インナーイヤー型・イヤーカフ型の製品を比較し、「どういった人にはどのタイプのイヤホンが合いそうなのか」を生活者目線で整理してまとめたいと思いますので、また本ブログにお越しいただけますと幸いです。

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